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2022.10.21

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病気や怪我の原因を作るのは体の冷え 寒い家は体に負担をかけている

長い夏の終わりが近づき、秋に入ろうとする頃にいつも迷うのが服装です。日中は汗をかくほど暑いのに日が傾いてくると体が冷えてしまうことはありませんか?これぐらい大丈夫と思っていても、体にはなかなかの負担がかかっています。

家の中の寒さも同じように体に負担がかかります。ストーブの前に陣取って暖かいものを飲めば平気と思っていても、実際は体は縮こまって冷えたままなのです。無意識のうちに体を冷やしていると、思わぬ病気や怪我を招きかねません。今回は病気の原因になりうる「寒い家」について見ていきましょう。

1.寒い家は病気の原因になる

日本人には「寒さを耐えしのげば精神的に強くなる」といった考えがあります。確かに雪国などで働く人の姿は強く頼もしく、それをテーマにした映画やドラマなどもたくさんあります。

しかしそれは仕事などで一時的に寒さに向き合っているときに限った話であり、リラックスできるはずの家でも寒さが続くとどうなるでしょうか。

日本より寒さが厳しい北欧などの国では「家は温かくなければならい」という考えがあり、日本に来るとその断熱性の低さに驚くといいます。寒い家で過ごすと体にはどのようなリスクが起きるのか、まずはその怖さについて見ていきましょう。

1-1.脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まる

寒い家は、脳梗塞や心筋梗塞など、命に関わる病気を引き起こすリスクがあります。これはいわゆるヒートショックという状態が起こるからです。

一般的に寒い家というのは、リビングには暖房器具があって暖かいものの、廊下やトイレ、お風呂場は冷えていて、そこへ行くたびに血圧が上昇します。

とくに暖かいリビングから寒いお風呂場に行くのはリスクがあります。服を脱いで体温が下がり、熱いお風呂に入ることで体温があがるといった血圧の急上昇により、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを引き起こしてしまうのです。命を守るためには、せめてお風呂場や廊下、トイレなどに断熱対策をする必要があるでしょう。 

1-2.脳が衰えるという研究結果も

慶應義塾大学理工学部教授による研究では「冬場に暖かい家に住んでいる人の方が脳神経が若い」ということが報告されています。断熱性に優れた家に住んでいる人のほうが、脳の神経線維の質が高いことが分かったのです。言い換えれば、寒い家に住み続けると認知症などのリスクが高まると言えます。

これは寒い家の場合、室温の温度変化が激しいため、血管の拡張収縮が繰り返されることで脳の劣化が進むと考えられるからです。また、寒い家は夜間頻尿を起こしやすく、睡眠の質が悪くなることで認知症のリスクもあると懸念されています。

参照 https://president.jp/articles/-/30551

1-3.アレルギー症状が起こる

寒い家は、暖かい家に比べアレルギー症状が起こりやすいことが分かっています。理由は次の3つです。

  1. 衣類を多く着るためアトピー性皮膚炎などを起こしやすい
  2. エアコンの使い過ぎにより部屋が乾燥し、ダニが舞うことでアレルギー症状が起こりやすい
  3. 結露を発生しやすいためカビやダニも多く、鼻炎や喘息、皮膚炎などのアレルギーが起きやすい

反対に暖かい家というのは、高気密高断熱で結露が発生せず、ダニやカビの発生が少ないためアレルギー症状のリスクが減ります。また、たくさんの衣類を着なくても良いので肌への摩擦が軽減され、乾燥肌やアトピーが改善されることも分かっています。

参照 https://arch-d-b.com/blog/2021-2-28/

1-4.冷え性による体の虚弱化

日本人に多い冷え性ですが、その原因の1つに家が寒いということがあります。

冷え性は生活習慣の乱れや遺伝体質、筋力の低下など、様々な要因があります。しかし、そもそも普段過ごしている家が寒いと、誰でも冷え性になるリスクがあるのです。

例えば毎日20℃の温度で過ごしている人と、15℃の温度で過ごしている人の場合、必然的に後者のほうが常に体が冷やされるので冷え性になるリスクが高いです。

冷え性になると血液やリンパの巡りが悪くなり、疲れやすく、痩せにくい体になります。また体温が常に低いと病気に罹患しやすく、体力低下にもつながります。

2.家を温かくして健康的な体にしよう

このように家自体が寒いことは、私たちの体に多くの悪影響を及ぼします。自分が風邪をひきやすく病気になりやすいといった場合、もしかしたら住んでいる家の寒さが原因かもしれません。ここからは、手軽にできる家の断熱方法をご紹介します。

2-1.おすすめなのは窓を断熱すること

断熱方法には色々なやり方がありますが、最もおすすめなのは窓を中心に断熱することです。家の暖かさの約6割は窓から逃げていくと言われており、窓を断熱することで古い家でも高断熱の家にすることができます。

できれば「二重窓にする」「サッシや窓を樹脂製や真空ガラスにする」といったリフォームがおすすめです。しかし予算の関係ですぐにそれが出来ない場合は、手軽な窓断熱を試しましょう。

  • カーテンを厚手のものに変える
  • 窓ガラスに断熱シートを貼る
  • 窓とサッシの間にスキマテープを貼る

いずれの方法もコストはさほど掛からないうえ、手軽に試せて、従来よりも断熱効果はアップします。 ぜひ寒さの本番を迎える前に準備をしましょう。

2-2.優先順位はリビングと寝室、風呂場やトイレも

健康的な家にするには家全体の断熱効果をあげるのが理想です。しかしそれが難しい場合は、まず「リビング」と「寝室」の寒さ対策をしましょう。普段過ごすことの多いリビングの窓だけでも二重窓にしたり、複層ガラスを取り入れたりするのがおすすめです。

また、健康をつかさどる寝室も寒さ対策はしっかり行いたいところ。室温が13c未満の寝室は、睡眠に悪影響を及ぼすと言います。 13℃以下の寝室では寝つきが悪くなり、熟睡時間も短くなることが分かっています。また、冬になると夜間頻尿を起こす人も多いですが、それは部屋の気温が低すぎるからです。

そして、ヒートショックを防ぐにはお風呂場やトイレの寒さ対策も重要です。こちらも窓を変えるのは大切ですが、もともと気温が低い場所は専用暖房器具を取り入れ、リビングとの温度差を防ぎましょう。

2-3.暖房器具より家そのものの断熱をしよう

家の断熱性を上げるのに、暖房器具をグレードアップする方法もあります。確かに暖房器具の性能を上げればいろいろなメリットがありますが、長い目で見れば家自体の断熱を高めたほうが良いのです。

断熱性を上げる方法 エアコンをグレードアップ 窓をグレードアップ
メリット
  • 電気代が安くなる
  • その部屋はとても暖かくなる
  • 電気代が安くなる
  • 暖房機器をそれほど使わなくても暖かい
  • 乾燥を防ぐ
  • 結露や乾燥が起きにくい
デメリット
  • 乾燥する
  • エアコンを消すとすぐ寒くなる
  • 10年程度しか持たないケースが多い
  • リフォーム方法によっては高額になる
  • 半永久的だがメンテナンスは必要

エアコンなどの暖房機器をグレードアップしても、持続して使い続けられるのは10年程度です。その点窓や屋根の断熱なら10~20年ほどメンテナンスは不要なことが多く、一度断熱リフォームをすれば長期間快適に過ごせます。長い目で見ると、暖房機器をグレードアップするより、家自体の断熱性を上げたほうがメリットは高いです。

3.病気の原因は家!?暖かい家にするメリット

寒い家をリフォームすると、次のようなうれしい効果に期待できます。 普段から体調が悪く、病気になりやすい人は、ぜひ家の寒さ対策を行いましょう。

3-1.睡眠が改善される

寝室は真冬でも13°c以上の気温を保てるように工夫しましょう。寝室を温かくリフォームすると次のようなメリットがあります。

  • 寝つきが良くなる
  • 頻尿が減る
  • 熟睡する時間が増える

13℃を下回る寒い寝室では、寝付きを悪くし頻尿のリスクが高まることで熟睡時間が短くなります。質の良い睡眠は健康寿命につながるので、ここはコストをかけて温度を高めたいところ。すぐにリフォームをするのが難しい場合は、暖房器具を使用して部屋の温度13℃以上を保つようにしましょう 

3-2.アレルギーが改善される

断熱性の高い家に住むと、もともとあったアレルギーが改善されるという報告があります。

寒い家の場合、洋服を着込むことで肌への摩擦が増え、アトピー性皮膚炎などを生じます。しかし1年を通して暖かい家なら洋服を着こむ必要がなく、肌への摩擦が軽減されます。

またエアコンなどの暖房器具を過剰に使う必要がないため、乾燥が減り喉の痛みが減って喘息などのアレルギー症状が治まるのです。

そして断熱性の低い家は、冷暖房を使用すると天井や床下、窓などにカビが生じやすいです。カビ菌は多くのアレルギーに直結しているため、侮ってはいけません。断熱性の高い家なら カビの発生を防ぐことができ、アレルギー症状の予防や緩和につながるのです。

3-3.ダイエット効果にも期待!

そして暖かい家はダイエット効果にもつながります。例えばジムへ行くと、気温が13℃以下の寒いジムというのは存在せず、たいてい20~26度に設定されています。寒すぎる環境は運動後に体が冷えてしまい、筋肉が萎縮することでやせにくい体になってしまうのです。

これは家の環境も同じであり、寒いから動きたくない、動かないから筋力がつかない、痩せにくくなる、というループにはまります。

家の中が常に暖かく、どこに移動しても温度変化がないほうが人は動きやすく、こまめに動くことで痩せやすい体になるのです。

4.まとめ

病気の原因はさまざまありますが「冬は暖房の前から動けない」「冬は寝ている間にしょっちゅうトイレに行く」という場合は、家の寒さが原因で体の不調が起きているかもしれません。日本人は「寒さに耐えられる体=健康な体」というイメージを持っていますが、寒さで体が緊張した状態が続くと、健康に悪い影響が出ます。

高断熱の家は体も心もリラックスして暮らすことができ、家の中での運動量が多くなることから、ダイエット効果もアップします。体を冷やす環境は病気の原因になるので、まずはカーテンを厚手にする、窓断熱を取り入れるなど、できることから始めてみましょう。

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