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2021.04.30

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自宅をトレーニングジムや音楽スタジオにしたい 床の耐荷重は何キロか

「自宅をジム化してトレーニングで体を鍛えたい」「大きなピアノで思い切り練習をしたい」「水槽にたくさんの熱帯魚を泳がせたい」など、趣味にハマると自宅にも本格的な部屋を作りたくなりますね。

しかし、家の中に重さのある物を設置するには、床の耐荷重について考えておく必要があります。今日は一般的に床は何キロまで耐えられるのか、自宅をジムにする場合、耐荷重を上げるための床補強工事は必要なのかなど、詳しく見ていきましょう。

1.自宅をジムに改装する人が増えている

新型コロナウィルスの影響で外出が規制されるなか、自宅をジムに変える人が増えています。ヨガマットを敷いたり、軽いダンベルを使ったりする程度なら何も問題はないでしょう。

しかしジムに通えなくなったことがきっかけで、自宅に本格的なランニングマシンを置いたり、100キロ近いバーベルを置いたりする人も増えているのです。


1-1.ランニングマシーンやダンベル、床は大丈夫?

フィットネスジムで楽しめるトレーニングとして、ランニングマシーンや重いダンベルなどがあります。このような運動器具は通販で手に入ることもあり今家で楽しむ人が増えています。

しかしランニングマシーンだけを見てもその平均的な重量はおよそ50 kgあります。体重70 kg の人が乗って走れば総重量は120 kg となり、それに走る重力が加わるので、床にかかる負担は相当なものでしょう。

またその他のトレーニングマシーンや重量挙げに使うようなダンベルも、場合によっては総重量は100 kg を超えます。このような思いスポーツ器具を、一般的な家庭に置くことはできるのでしょうか。 

1-2.ジムだけでなく、水槽やピアノも心配

そして重いものといえば運動器具だけでなくピアノや水槽といったものがあります。

一般家庭で使われるアップライトピアノの重さはおよそ200 kg。演奏者がそばに座ることを考えればピアノ周辺の重量は相当なものになります。

また、水槽は強化ガラスでできているものが多く、それに水を加えると、やはり総重量は100キロ以上になります。水族館のような本格的な水槽を家に設置する場合、その重さは500キロを超えることもあり、一般家庭に置くこはまず難しいでしょう。 

2.床の耐荷重は何キロまで耐えられるのか

ここで疑問なのは一体家の床は何キロまで耐える事が出来るのか、という点です。ここからは床が何キロまで耐えられるのか、また運動器具などの重い物を置く場合、耐荷重を上げる床補強工事は必要なのか、詳しくみていきましょう。


2-1.床が耐える重さ 一般的には180kg/㎡

建築基準法で定められた床の耐荷重は、180kg/㎡です。畳のおよそ半畳に、180キロの重さをのせるのが限界、ということになります。

これは、ざっくり説明すると、180キロまでなら床が破壊されない、という意味です。そのため、狭い場所に180キロもの重いものを置いてしまうと、壊れはしないものの、床が重みに耐え切れずたわんだり、下がったりすることもあるでしょう。床が本当にダメージを受けないかどうかは、重いものを置く前に専門業者に相談し、「耐震診断」や「構造計算」などをお願いしたほうが良いでしょう。

2-2.180キロ程度の家具は意外と多い

ただ、家のなかにある家具や家電には、すでに180キロに近い重さのものもあります。

重い家具の一例 重さ目安
アップライトピアノ 約200kg~300kg
500リットル以上の冷蔵庫 総重量約150㎏
90cm水槽 約200kg~210kg
ドラム式洗濯機(9.0㎏) 水を入れた最大の重さ およそ130kg
本1000冊(1冊あたり約300gとして) 約300kg~(+本棚約30kg)

特に冷蔵庫や洗濯機などは、中身を入れた状態では100キロを超えることが多いものの、設置するときに耐震工事はしない家の方が多いでしょう。また、本棚などは場合によって300キロを超えることもありますが、こちらも最初から重さ対策をしている家は少ないようです。

参照https://www.ienakama.com/flooring-change/tips/page/?tid=2391

2-3.実はそれほど心配しなくても大丈夫!?

床の耐荷重は180kg/㎡なのに、実際にはそれに近い重量が家に置いてあることも珍しくありません。これはどういうことなのか?その理由は次のようなことが考えられます。

  • 重さが多少分散するのなら、180キロ以上あっても大丈夫
  • キッチン周辺や浴室は、最初から床に補強をしているケースが多い

特に注目したいのは、重さが分散されるのであれば180 kg 以上あっても大丈夫という点です。

200kg のアップライトピアノは重さに問題がありますが、それを支える足の部分は広範囲に分散されています。仮に足が4つあったら、1本が支える重さは50キロです。これにより重さが分散されるため、200キロの重みでも床は耐えられます。大型の家具や家電は重さが分散されていることが多いので、床にダメージを与えることはほとんどないのです。 

2-4.耐荷重補強が必要なケースとは

しかし、いくら重さが分散されるとしても、次のようなケースでは補強工事をしたほうが良いこともあります。

2-4-1.重さと同時に音が気になる場合

耐荷重補強工事をする場合の多くは、重さよりも音に配慮して防音対策をする家が多いです。

先ほどのアップライトピアノの場合、重さに問題はないとしても、近所への配慮として防音対策をする必要もあります。特にマンションの場合は下の階へピアノの音やペダルの音が響かないよう、下に厚手のマットを敷いて、集中荷重の防止や遮音・防音効果を高める家が多いです。

2-4-2.重さが分散できない・たわみが気になるとき

そして重さが分散できない時は耐荷重補強が必要になります。例えば、縦に長い大きな水槽を購入したとき。横長の水槽であれば重さが分散できるものの、縦に長い場合は一箇所に重さが集中することになります。重さが180 kg を超えるような場合に補強をしておかないと、床がたわんだり、へこんだりすることもあるでしょう。

また、中古住宅を購入し、すでに床のたわみが気になるといったときに耐荷重補強工事をするケースもあります。へこんだ場所の床を補強することで、その後重いものを乗せても、それ以上床がたわむことはないでしょう。

参照https://www.ienakama.com/flooring-change/tips/page/?tid=2391

4.自宅を本格的なジムにするならプロに相談を

巣ごもりが続く現在、趣味が高じてパーソナルジムなどを開く人が増えています。

ここからは、自宅を本格的なジムにする場合を想定して、そのときに必要な準備や工事についてみていきましょう。

以下参照https://craftspirits.jp/reformlife/post-5356/


4-1.床には専用のラバーマットを敷く

本格的な運動マシーンを自宅に置く場合 、ある程度計画的に物事を進める必要があります。

例えば大型器具を置く場合、それが滑らないようラバーマットをひく必要があります。ラバーマットは床に器具を下ろした時の衝撃を吸収し、騒音を防止する効果があります。また汗が床に落ちた時のスリップ事故も防いでくれるでしょう。

そして大型器具の中には、そもそも分解することができない、というものもあります。購入する前にドアから部屋に入るのか、窓にぶつかるリスクはないか、しっかりと考慮する必要があります。 

4-2.木造住宅の2階は念のため確認を

木造住宅の2階部分は1階に比べ強度が低いです 。本格的な運動マシンを2階に置くと、その振動で床がたわんだり、最悪の場合床に穴が空いたりします。そうならないようトレーニングルームを2階に設置する場合は、床の構造が耐えられるものかどうか調べましょう。

ちなみに構造的に強いのは木造住宅の2階より1階です。そして木造住宅よりもコンクリートでできたマンションの方が、鉄骨でできている分強度が高いです。 

4-3.防音設備や壁紙を変えてプロ仕様に

外のフィットネスジムで集中して運動ができるのは、部屋の雰囲気が運動に適しているからです。多くの場合、広い窓や鏡が設置してあり、開放的な空間になっているでしょう。

せっかく家でトレーニングをするのなら、リラックスできる壁紙や照明などを取り入れるのもおすすめです。天井の照明を変えて運動をしやすい雰囲気にしたり、窓を防音や断熱すると同時に、解放的なサイズに変更するのも良いでしょう。運動を長続きするためには、モチベーションを保つための模様替えもおすすめです。

5.まとめ

一般的に、床の耐荷重は180kg/㎡です。これ以上重い家具を置いた場合でも、重さがひろく分散されているようなら、多くの場合問題はありません。

しかしピアノなど、楽器の音が近所で問題になったり、トレーニングジム機器の振動が気になったりする場合は、防音対策をはじめとした対策が必要です。まずは重いものを置く前に、床に問題はないか、近所に迷惑はかからないかを考慮し、不安がある場合はすぐに工務店などに相談しましょう。

 

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