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2019.05.25

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モダンでおしゃれな和室を造るには「琉球畳」がおすすめ

遠い昔は、身分によって畳の縁の柄や色が決まっていたそうです。そのため、身分の高い家ほど手の込んだ縁の畳が敷かれていました。その名残の影響なのか、昭和から平成にかけては金糸の模様の入った縁のついた畳が多かったように思います。

しかし、和室がメインの日本家屋なら、そうしたデザインの畳もしっくりと似合うかもしれませんが、洋室の多い家には少し重たく感じてしまうでしょう。洋室でもおしゃれに使うことができる畳はないか、それを叶えてくれるのが「琉球畳」です。琉球畳はヘリが無く、一枚一枚が通常の畳よりも小さいという特徴があります。今日は、琉球畳のおしゃれな使い方やデザインについて見ていきましょう。

INDEX

1.琉球畳とは

琉球畳は、簡単にいうと「ヘリ」がない畳です。一般的には緑色のヘリがないシンプルなデザインのため、和室はもちろん洋室といった場所においてもしっくりくるデザインです。琉球畳はもともと「七島イ(しっとうい)」とよばれるイグサを使って作られており、このしっとういは琉球で栽培されていたので、琉球畳と呼ばれるようになりました。

1-1.琉球畳の特徴

琉球畳は、一般的な畳よりも最初は肌触りがやや硬いという特徴があります。ザラザラしていて、はじめのうちはそのまま座るとやや違和感を感じるかもしれません。しかし、使い込むことによって柔らかくなり、肌触りが良くなっていくのが特徴です。湿気に強く、夏はさらっとした使い心地を実感できるでしょう。特に、夏は樹脂でコーティングされたフローリングはより、さらさらとした感触で涼しく過ごすことができます。その一方、冬は保温性に優れるので、冷たいフローリングのうえに敷いて防寒対策としても使うことも可能です。

また、通常の畳では折り目が大きいのが特徴ですが、琉球畳の場合は折り目が非常に細かいのが特徴です。通常のものだと、横にも縦にも畳の折り目が分かるのですが、琉球畳の場合は織り込みが均一されており、折り目だけを見ても非常におしゃれです。

1-2.琉球畳の大きさ

琉球畳の特徴として、一般的な畳よりも小さい、ということがあります。琉球畳のサイズは「半畳」が基本であり、88センチ×88センチという大きさが多いでしょう。つまり、畳なのに正方形なのです。これにより、さまざまな色を組み合わせてデザインが楽しめたり、小さな空間にもワンポイントのおしゃれとして使うことができます。

また、琉球畳の厚さはいろいろあるので、部屋に合わせたオーダーも可能です。フローリングの上にそのまま敷くのであれば、あまり厚みのないもののほうが引っかかりにくいでしょう。逆に、一部屋に琉球畳を敷き詰めるのであれば、保温性も考えて多少厚みのあるものがおすすめです。

1-3.畳屋でも買えるが、ネットショッピングでの購入も人気

琉球畳は、畳屋さんで購入することもできますが、利用している人の多くはネット通販で買った、ということも多いです。ネット通販では実にさまざまな琉球畳が売られており、実際に使ってみた人の声も見ることができます。ただ、ネット通販で琉球畳を購入した場合、部屋に設置をするのは自分で行う必要があります。そのため、敷いたときに滑らないよう「滑り止め」がついているものも多いです。

自分で購入する場合、その場所に合わせて畳2分の1枚を目安にすると良いでしょう。例えば、4畳半の部屋に敷き詰めるのなら、琉球畳は9枚必要です。6畳間の場合は12枚、8畳間の場合は 16枚となります。ただ、琉球畳はサイズが微妙に違うことも多いです。1辺が88センチのものもあれば、82センチと小さめのものもあります。数枚使うと大きさに差が出ることもあるので、購入前に使うスペースの大きさをしっかりと図ることが重要です。

2.琉球畳をおしゃれに使おう

琉球畳は、どの部屋にもおしゃれに使えるメリットがあります。広いリビングのはじに琉球畳を置けば、そこだけゆったりとくつろげる和風スペースに早変わりです。また、カラーバリエーションも豊富なので、少し部屋のイメージを変えたいといったときにも役立ちます。

2-1.洋室にもピッタリのデザイン

琉球畳の大きな特徴は、一般的な畳とは違って「色が選べる」ことです。例えば、通常の畳のように薄いモスグリーンであっても、濃い色と薄い色があります。この2色をうまく組み合わせることにより、とてもモダンでおしゃれな雰囲気を出すことができるでしょう。

また、琉球畳は黒をベースにしたものも人気です。壁やフローリングを黒くしてしまうと、あまりにも圧迫感が出すぎて少々使いにくいでしょう。その点、琉球畳を黒にして、床の一部分だけをシックな雰囲気にすれば、圧迫感のないおしゃれな空間を演出することもできます。こうした演出は洋室だけでなく、すでに畳の敷いてある和室に用いることも可能です。和室の畳を琉球畳に取り換えても良いですし、やや広めな和室なら、部屋の一部分だけを琉球畳に変えるといった工夫もできます。

2-2.ダニ除けや色あせ予防など、機能性も高い

琉球畳はいろいろな種類がありますが、機能性がついたものも多いです。フローリングの上に直接敷いて使うことも多いため、「防ダニ予防」「カビ予防」といった機能性がある琉球畳が多いでしょう。また、通常の畳よりもカラフルなものは、「退色予防効果」がついているものがおすすめです。畳はどのようなデザインであっても、色あせると見た目が悪くなってしまいます。

そして、琉球畳をとりあえず乳幼児がお昼寝するスペースとして使う人も多いでしょう。そのような場合は、防腐加工などが施されていない天然加工品を選ぶのがおすすめです。あまり安価な商品を選んでしまうと、アレルギーなどの原因になる化学物質が含まれている畳もあります。使う用途に合わせて機能性を選ぶと良いでしょう。

2-3.リビング横のスペースに使う人も多い

琉球畳を利用する方法として、リビングの一角に置くという人も多いです。現代のリビングはその多くがフローリング仕様となっており、全体的に洋風になっています。しかし、そのスペースにあえて琉球畳を置くことにより、部屋全体のスタイリッシュな雰囲気は楽しみつつ、おしゃれな和洋室のスペースが完成します。

しかも、琉球畳は一般的な畳とは違い、織り目が細かいため、いかにも畳であることを主張しません。そのため、近くに家電製品が置いてあっても、おしゃれなインテリアがあっても、畳が目立ちすぎることはなく、上手に溶け込むことができるのです。リビングスペースにちょっと寝ころぶ場所がほしい、そんな人こそ琉球畳を活用するのがおすすめです。

3.琉球畳の特徴や注意点

最後に、琉球畳を利用するにあたり、その特徴や注意点を見ていきましょう。通常の畳とは違い、自分でも簡単に設置することができる琉球畳ですが、利用するにあたってはいくつかのポイントがあります。

3-1.子供部屋や広すぎる部屋に全面敷くのは不向き

琉球畳を自分で設置する場合、部屋に全面敷く場合にはちょっと注意が必要です。まず、一般的な畳とは違ってヘリがないため、毎日琉球畳のうえで走り回ったりすると、すぐに畳が傷んでしまうのです。畳のヘリは、畳自体の傷みを予防し、イグサがめくれ上がらないよう防ぐ効果もあります。しかし、琉球畳の場合はヘリがないため、激しい使い方をすると畳がどんどん傷んできます。そのため、子供が走り回るような子供部屋にはあまり向いていません。

また、琉球畳はインテリアのように一部だけ敷くのはとてもおしゃれです。しかし、10畳以上ある部屋に敷き詰めて敷いてしまうと、若干うるさい印象になってしまうでしょう。特に市松模様に琉球畳を敷き詰めると、広いはずの部屋が、なんだか狭く見えることもあります。部屋一面に琉球畳を敷き詰める場合は、スペースと部屋の用途を考えて行いましょう。

3-2.ネットでの激安商品には要注意

琉球畳は、ネットで気軽に購入する人も多いでしょう。しかし、あまりにも激安商品を購入してしまうと、次のような失敗例もあります。

  • 表示されていた大きさと違った
  • 臭いがキツイ
  • 画面で見た色とだいぶ違う
  • 接着力がなく、歩くたびにズレる

もちろん、ネット商品がすべてこうした粗悪品ということはありません。しかし、琉球畳は畳屋さんで本格的なもの購入すると、1畳あたり5万円ほど掛かります。しかし、ネットの激安品では1畳5000円程で買えることもあり、値段は10分の1です。こうした商品の多くは海外で製造され、日本に輸入されています。そのため防腐剤などの強い臭いがしたり、大きさに数センチの誤差があったりするケースも多いです。

琉球畳は、気軽なインテリアではなく、長くずっとその部屋で使うということであれば、ネット購入よりもリフォーム会社や畳屋さんで購入するのがおすすめです。プロに頼んだほうが、部屋の大きさにあった畳をしっかりと設置し、畳が剥がれてくるといった大きなトラブルも起きにくいでしょう。

まとめ

琉球畳は、通常の畳よりもインテリアとしての存在感が強く、殺風景な部屋をおしゃれに変えてくれるでしょう。しかも、夏はサラッと過ごせて、冬は断熱性に優れています。低価格なものから高品質なものまで様々ありますが、ちょっとしたスペースに設置するくらいなら自分で購入して置くことも可能です。寝転がってくつろげるスペースが欲しい、そんなときはぜひ、琉球畳の活用を検討してみましょう。

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