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2018.12.20

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年老いた犬とどう暮らす?「シニア犬」が暮らしやすい家とは 

毎日の飼い主の散歩に付き合ってくれたワンちゃんも、年を取ると人間同様に体力がなくなってきます。散歩の途中で座り込んでしまったり、段差につまずいたりと、人間と同じような老化現象が出てくるでしょう。

ただ、シニア犬になっても、決して散歩が嫌いになったわけではないのです。外に出るのは大好きなのですが、思うように体が動かず、家の庭などで過ごすことが多くなるでしょう。まだまだ家族として長生きしてほしい愛犬には、快適な環境を整えてあげたいですね。ここでは、シニア犬が安心して過ごせるよう、シニア犬が過ごしやすい家について紹介します。

INDEX

1.犬の寿命は長くなっている

犬の種類によっても違うものの、犬の寿命はおよそ13年といわれています。また、7歳を過ぎたあたりから「老化」が始まるとの報告もあり、つまり、13年飼い続けると、その半分の月日をシニア犬と過ごすことになるのです。犬はいつも元気が良くて走り回っているイメージもありますが、実は現在飼われている犬の多くはシニア犬なのかもしれません。

1-1.大型犬、小型犬でも寿命は違う

犬は、基本的に小型犬の方が長生きをするといわれています。これには諸説あるものの、小型犬の方が運動による身体の負担が少なく、大型犬の方が成長する過程でガンを発症しやすいためといわれているからです。そのため、大型犬は7歳を過ぎたあたりから老化が分かるようになり、小型犬は9年くらいから衰えが分かるようになります。いずれにせよ、7年を過ぎたあたりから犬に負担の掛からない生活の配慮が必要になるでしょう。

1-2.犬の老化が分かる主なサイン

シニア犬といっても、その症状が出はじめるのは犬によっても違います。次のような症状が出始めたら、そろそろシニア犬の仲間入りだと考えても良いでしょう。

  • 毛が白くなり、いわゆる白髪が増える
  • 毛量が減り、抜け毛が増えて生きた
  • 目が白っぽくなる
  • 走るスピードが遅くなってきた
  • 目ヤニがでる

犬の老化現象は、主に毛の状態と、目の状態で分かることが多いです。とくに、目が白っぽくなってきたら、それはシニア犬に多い白内障の症状でしょう。放っておくと、目が完全に見えなくなってしまうこともあるため、早めに獣医に相談することが大切です。

1-3.老化が始まったら、まずはエサを見直そう

愛犬がシニア犬世代へと突入したら、まずは食事の見直しをしましょう。近年売られているドッグフードは、幼犬からシニア犬にいたるまで、犬の成長に合わせたものが売られています。7年を過ぎたあたりからシニア犬用のドッグフードに切り替えるのが良いでしょう。シニア犬用のドッグフードは、胃の負担が掛からないよう、消化が良いものとなっています。

ただ、シニア犬のなかには、食いつきが悪くなったり、固いドッグフードでは噛みにくかったりする犬もいるでしょう。そのような場合は、ドッグフードを少し水でふやかしたり、人肌程度に温めてみるといった工夫も必要です。また、1回の食事を、数回に分けてあげても良いでしょう。

2.シニア犬が暮らしやすい家とは

シニア犬になると、これまでの元気な様子とは違い、家で過ごすことが多くなってきます。そのときに、犬にとって快適な環境でないと、飼い主にとっても何かと負担が掛かってしまうでしょう。老いた愛犬が快適に過ごせるよう、飼育環境について工夫をしていきましょう。

2-1.日光浴ができるスペースを

シニア犬になると、以前は喜んでいた散歩も、あまり行きたがらなくなります。これは、筋力が衰え、少し歩いただけでも疲弊してしまうからです。ある程度歩かせて筋力をキープさせることは大切ですが、しっかりと休ませることも重要です。

シニア犬は、特に冬場の寒い日は、日の当たる場所で日光浴をすることを好みます。散歩に行かなくなり、庭で歩く程度になったら、庭に日光浴のスペースを作ってあげましょう。例えば、日当たりの良い場所の一角を芝生にし、犬がゆったりと寝そべる場所を作ってあげます。日光浴ができることによりストレスの解消につながり、皮膚病を予防してくれる効果にも期待ができるでしょう

2-2.スロープをつけて段差を減らす

シニア犬になると、人間と同じように、少しの段差でつまづいてしまうこともあります。そのため、なるべく犬が歩く場所には、段差をなくすのがポイントです。

例えば、玄関に大きな段差がある家の場合、シニア犬が散歩に行くたびにつまづくリスクがあります。それを回避するため、飼い主がいつも抱きかかえるのも大変でしょう。そのような場合、簡易的なスロープを付けて段差を減らしましょう。犬が慣れてくればスロープを日常的に使うようになり、飼い主の負担も減らすことができます。また、犬が歩きにくいような障害物は、なるべく減らしてあげましょう。

2-3.室温の変化に注意する

シニア犬になると、極端に暑かったり寒かったりするのが苦手になります。特に、極端な寒暖差は、シニア犬にとって命を縮めることにもなりかねないでしょう。そのため、普段から室温の変化に注意することが大切です。

例えば、普段からリビングにいることが多いシニア犬なら、リビングの温度をなるべく一定に保ちます。昔は冬の間の留守番でも、ホットカーペットをつけておけば対応できたかもしれません。しかし、シニア犬は毛が薄くなっていることもあり、ホットカーペットでは熱すぎて、上空の空気は寒すぎるといったこともあるのです。そのため、部屋の空気自体をエアコンなどで調節してあげた方が良いでしょう。

2-4.近隣への配慮も忘れずに

シニア犬になると、犬によっては認知症が始まり、それまでにはなかった迷惑行為を近隣にかけてしまうこともあります。例えば、昼夜逆転してしまい、夜に活動的になって吠えてしまうというケースです。犬がいる場所によっては、近隣住民へ鳴き声が響くこともあるでしょう。そうならないよう、興奮している状態のシニア犬の居場所をどこにすべきか、日頃から考えておきましょう。

また、散歩に行かないことにより、家の周りでフンやおしっこをすることもあるでしょう。自分の家や庭なら、フンをしても構わないと考えがちですが、風に乗って臭いが近隣へ向かうこともあります。室内や庭であっても、糞尿の始末はしっかりと行うことが大切です。

3.楽しもう!シニア犬とのライフスタイル

シニア犬というと、もう元気がない、散歩も楽しめないといった、ネガティブなイメージがあるかもしれません。しかし、シニア犬だからこそ、飼いやすく深い愛情を感じることもあるでしょう。ここからは、シニア犬との生活におけるコツなどを紹介します。

3-1.散歩の時間や歩き方を変える

シニア犬になって、まったく散歩に行きたがらなくなっても、家で放っておいてしまうと衰えるばかりです。無理はさせないものの、300mくらいの距離を目安に散歩をさせてあげましょう。

散歩は「短めにする」「犬のペースに合わせる」「高温直射日光を避ける」ということが大切です。また、砂利道や階段など、歩きにくい場所はなるべく避けてあげましょう。シニア犬の散歩はゆっくりとしたペースで歩けるため、お年寄りや子供でも楽しめる利点があります。

3-2.たくさんなでてあげよう

シニア犬になると、基本的に動きは少なくなり、一緒にふれあう機会が減るかもしれません。しかし、一緒に散歩などをする時間が減るからこそ、犬の方は寂しい気持ちが増しているケースが多いのです。また、昔と違い、シニア犬は人の存在をうまく嗅ぎ分けることができません。飼い主がそばにいるのに、嗅覚が衰えた犬は飼い主の存在が分からず、つねに独りぼっちでいるような感覚に陥ります。夜鳴きなどの症状がでるのは、こうしたことが要因ともいわれています。

シニア犬にこそ、毎日しっかりふれあい、なでて名前を呼んであげましょう。飼い主からの愛情をしっかりもらうことで、シニア犬の精神状態は安定し、無駄吠えなどのトラブルが起きにくくなるでしょう。

3-3.犬を飼う時は「15年飼えるか」どうかを検討する

犬の寿命は13年といったものの、なかには20年近く長生きする犬もいます。長生きは嬉しいものの、それだけシニア時代が伸びることであり、飼い主にとっては負担が増えることもあるでしょう。

もし、これから犬を飼うのであれば、およそ15年間飼い続けることができるのか、しっかりと考えましょう。ある市区町村では、犬の里親になるのは55歳までと、年齢制限を決めているところもあります。シニア犬は、幼犬や成犬とは違い、散歩などはゆっくりできるものの、徘徊や無駄吠えなどのトラブルもあり、決して楽なペットではありません。どんな犬でさえ飼う時は、最後まで面倒をみられるかどうかを考えることが大切です。

まとめ

どんなに元気な犬であっても、7年を過ぎた頃から身体に衰えが見られ、シニア犬へと変わっていきます。そのときに、住居環境がシニア犬にとって良いか悪いかで、犬や飼い主にとってもストレスの度合いは変わってくるでしょう。大規模なリフォームは必要ないものの、シニア犬がいる場合は、段差にスロープをつけたり、部屋の温度に気をつけたりして、居心地の良い環境に変えてあげる工夫は必要です。愛犬が最後まで穏やかに暮らせるよう、できるところから改善していきましょう。

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