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2016.08.07

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おしゃれな輸入住宅の価格を知ろう!|円高の影響でいつが買い時?

グローバル化が進む中で、海外への留学(特に語学留学など)や海外出張が増え、一時期でも海外で暮らした経験のある人が多くなりました。ほんの少しでも海外で暮らした経験のある人の中には、海外で知人宅などを訪れたり住宅街の風景を見たりして、日本とは趣が違うその国独特の住宅がとても印象的に感じた人が多いかもしれません。

まるで海外の映画に出てくるような外観や室内、日本にはないその雰囲気に「ああ、こんな家で暮らしてみたいものだ」と思うこともあるでしょう。

その夢は「輸入住宅」という形で実現できます。

海外から建材を輸入し海外のデザインや工法で建てられる住宅で、ヨーロピアンスタイルならスウェーデン等の北欧のスタイルや地中海風のスタイル等、またアメリカやカナダ、イギリス風のスタイル等の異国情緒あふれる家が建てられる、それが輸入住宅です。しかも、海外への発注ではなく日本の住宅メーカーで取り扱っています。

そこで気になるのが価格、やはり特別な住宅を建てるとなると、かなり費用がかかるのではないかと心配になるところです。実際のところはどうなのでしょうか。

1.輸入住宅の価格に影響するものは何か

日本国内の一般的な住宅の相場は誰もがわかりやすいものですが、輸入住宅の価格の相場となると見当がつきにくいものです。もちろん建坪や床面積が広いほど高くなるのはどの住宅でも同じですが、輸入住宅ならではの価格決定要素もあります。

1-1.円高・円安の影響を受ける輸入住宅の建材価格

1995年から2000年頃、日本で輸入住宅が見られるようになりました。その2000年以降から輸入住宅の人気は上がり、広く見られるようになってきました。
2000年以降の円相場は1ドル103円から125円ほどで、平均すると110円ほどでした。それ以前の円相場は1980年~1985年で1ドル220円を越えていましたので、その時々での上下はありますが、徐々に円高が進んできたのが大きな流れです。

輸入住宅では建材を海外から輸入しますので、この円相場の影響を受けます。
円高になるほど建材の価格は安くなり、円安になるほど価格が高くなります。
ただし、日本の一般的な住宅も木材などの建材を輸入しており、円相場の影響を受けるのは輸入住宅だけではありません。

1-2.輸入住宅専門の建築工事職人の人件費

輸入住宅では日本の住宅と建築工法が違います。日本の住宅建築に慣れた大工さんでも海外の建築工法となると勝手が違います。柱や梁や筋交いで強度を保つ従来の日本の建築(木造軸組工法)と違って外国独自のスタイル・規格があるわけです。
建材の加工等、工程にも手間のかかるものがあったりして、建築職人の人件費は、日本式に規格化された住宅とは違ってきます。

しかし、1995年から輸入住宅が日本に広まり始めてずいぶんと年月が経ちました。輸入住宅の建築に精通した職人が増えたり、建築の方法等も発達してきています。
今ではむしろ「輸入住宅だから人件費がかかる」というよりも、家の外観や構造等の具体的な建築内容によって工程や工期が変わるために人件費も変わってくると見てよいでしょう。
中には短い工期で仕上がるものもあります。

1-3.輸入住宅の予算で見落としがちな地盤改良工事

住宅を購入するといえば、建売住宅の中から検討する場合が比較的多いかもしれません。しかし輸入住宅の場合は、単に海外の建築資材を使った家ではなく、その国の建築様式や情緒を施主の希望にしたがって再現してこそ価値があります。したがって注文建築が主流となります。
そうなると、まず土地があってそこに家屋を建てるわけですが、ここに建売住宅の購入では意識することがなかった地盤改良の問題があるのです。
「土地の価格+家屋の価格」だけではなく地盤調査から地盤改良の必要性の有無、どのような地盤改良が必要か等で別途費用がかかる場合があります。

・表層改良・・地盤の表層だけを処理する工事。建坪40坪で60万円~100万円ほど
・柱状改良・・地表から2m~8mの深さまでが軟弱地盤だった場合。建坪40坪で140万円~200万円ほど
・鋼管杭工事・・ 地表から2m以上の深さが軟弱、大型重機が入らない場所など。建坪40坪で200万円以上

家屋を建てたい土地の地盤の状況によって、このような地盤改良工事と費用(目安)がかかるわけです。
これは輸入住宅に限ったことではなく、注文建築ならこのような工事が必要な場合があると憶えておくとよいでしょう。

2.輸入住宅の坪単価はどれくらいか

一言で輸入住宅といっても南フランススタイル、北欧のスタイル、古風なイギリスのスタイルなど建築様式が様々です。したがって輸入住宅の坪単価は、一概に定まっているわけではなく、そのスタイルによって大きく変わります。
ここでは、輸入住宅を扱うハウスメーカーとメーカーが提示している坪単価を紹介しましょう。

2-1.輸入住宅を扱うハウスメーカー

輸入住宅を扱っている企業には、日本の大手住宅建設企業から輸入住宅を専門にしているハウスメーカーなどいろいろあります。
たくさんあるハウスメーカーの中の一部ですが一覧表にしています。

各社の輸入住宅を見れば、それぞれに得意とする建築スタイルがあることがわかります。輸入住宅といっても実に様々で、一概に坪単価の相場がいくらと考えることはできません。

2-2.ハウスメーカーが提示している輸入住宅の坪単価

多くのハウスメーカーが屋根や外壁の建材を選択できるようなプランを提示しています。何を選ぶかによって価格が変わりますが安いところでは坪単価30万円あたりです。また、外観や建材をよいものにすると坪単価100万円を超えるようなケースもあります。そして、平均的な坪単価としては50万円から80万円といったところです。
シンプルな構造で日本でもよく行われてきたツーバイフォー工法、建材も安いものを選べば坪単価も低めに抑えることができるでしょう。また、ヨーロッパのお城を思わせるような複雑な構造で豪華な外観となると当然のことながら坪単価も高くなります。
ちなみにツーバイフォー工法は耐震強度が高く、柱で支える日本の住宅建築と比べると、地震の揺れに対する強さが優れています。

ただし、坪単価だけでは家全体の購入価格はわかりません。企業によって坪単価の算出方式が違ったり地盤改良工事の有無など追加でかかる費用があります。
それでも坪単価×建坪でおよその価格を知ることができるでしょう。
もし坪単価が60万円だとして建坪が40坪の場合は2400万円+追加費用の家屋ということになります。
また、輸入住宅に限らず、大手のハウスメーカーで住宅を建てた場合、坪単価の平均は70万円~80万円ですから、輸入住宅だからといって特別に高いわけではありません。

3.輸入住宅の価格と購入資金

建坪が40坪の輸入住宅の価格は、坪単価や実勢価格からみた比較的多い価格帯で2000万円から4000万円と考えてよいでしょう。
その購入資金を「自己資金 + 住宅金融支援機構の住宅ローン」でまかなう場合、具体的にどうなるでしょうか。住宅ローンを「フラット35」として実際にどうなるか計算して見ましょう。

3-1.輸入住宅購入価格2000万円の場合

自己資金500万円~1500万円まで、それぞれの借り入れ分はフラット35を利用した場合の月々の返済額
※ただし金利は年0.930%で公式サイトのシミュレーター使用(http://www.flat35.com/simulation/simu_01.html

自己資金 500万円 1000万円 1500万円
借入額 1500万円 1000万円 500万円
25年ローン月々の返済額 5.7万円 3.8万円 1.9万円
30年ローン月々の返済額 4.8万円 3.2万円 1.6万円
35年ローン月々の返済額 4.2万円 2.8万円 1.4万円

このように場合によってはワンルームマンションの家賃よりも月々の返済金額はやすくなります。

3-2.輸入住宅購入価格3000万円の場合

自己資金500万円~1500万円まで、それぞれの借り入れ分はフラット35を利用した場合の月々の返済額
※ただし金利は年0.930%で公式サイトのシミュレーター使用(http://www.flat35.com/simulation/simu_01.html

自己資金 500万円 1000万円 1500万円
借入額 2500万円 2000万円 1500万円
25年ローン月々の返済額 9.4万円 7.5万円 5.7万円
30年ローン月々の返済額 8万円 6.4万円 4.8万円
35年ローン月々の返済額 7万円 5.6万円 4.2万円

3000万円の輸入住宅購入でも、低金利の効果でこの金額です。もし賃貸住宅で同額の家賃だとどれほどの間取りになるでしょうか。

3-3.輸入住宅購入価格4000万円の場合

自己資金500万円~1500万円まで、それぞれの借り入れ分はフラット35を利用した場合の月々の返済額
※ただし金利は年0.930%で公式サイトのシミュレーター使用(http://www.flat35.com/simulation/simu_01.html

自己資金 500万円 1000万円 1500万円
借入額 3500万円 3000万円 2500万円
25年ローン月々の返済額 13.1万円 11.3万円 9.4万円
30年ローン月々の返済額 11.2万円 9.6万円 8万円
35年ローン月々の返済額 9.8万円 8.4万円 7万円

建坪が40坪だと坪単価100万円の輸入住宅ということになりますが、それでもこの返済額です。

3-4輸入住宅購入に有利な低金利時代の住宅ローン

その昔、「住宅金融公庫」という名で知られていたので、「住宅金融支援機構」というよりも住宅金融公庫というほうが馴染みがあるかもしれません。
住宅購入の際には民間銀行の銀行ローンよりも安い金利で購入資金が借りられるので、ほとんどの人が利用することでしょう。
その金利も2016年7月では年0.930%です。利率が高いと長期ローンでは多額の利息を払うことになりますが、これほど低い金利だと35年のローンでもそれほど気になりません。
欧米の住宅は一般に日本の住宅よりも永い年月に渡り次世代に受け継がれて使用されます。つまり建物としての寿命が長いわけです。
輸入住宅もまたそのような設計施工がなされ建物としての寿命は長いと考えてよいでしょう。
そうなると、この低金利時代には長期の住宅ローンを組むことを購入時の考慮に入れておくとよいかもしれません。

4.あらためて輸入住宅を考える

海外の住宅はその国の気候風土や歴史・文化のなかで培われてきたものです。その海外の住宅を日本で建てて住むのが輸入住宅ですが、そこには様々なイメージがあることでしょう。海外の映画に出てくるようなイメージ、北欧のおとぎ話に出てくるようなかわいらしい外観の家というイメージ、逆に国産の住宅の方が信頼できるのではないかというイメージ等いろいろです。

4-1.輸入住宅の特徴

実際に輸入住宅といえるものは、様々な国の建材を輸入してその国の建築工法で建てるものです。日本風へのアレンジは施されていても、基本的にはその国の住宅を日本国内に再現したものといえるでしょう。
特に北欧の住宅は堅牢で断熱性が高いのが特徴です。寒く厳しい気候から人間を守るのが北欧の住宅の役目と言っても過言ではありません。それは北欧だけに限らずカナダのような寒い地域でも同様です。

価格は安いものもある中、総じて一般的に高いものが多いのですが、日本の大手ハウスメーカーが販売している住宅と同程度です。

大手ハウスメーカー 三井ホーム へーベルハウス 積水ハウス ダイワハウス パナホーム ミサワホーム
平均坪単価 85万円 82.6万円 79万円 75万円 70万円 69.3万円
輸入住宅の坪単価 50万円以下~80万円以上

輸入住宅は一般に耐久性が高く、住宅の建物としての寿命を考えると、この価格はむしろ割安といえるでしょう。

ただ、輸入住宅の異国情緒を壊さない家具や設備品を選ぶのには少々手間と時間がかかるかもしれません。デザインに優れた輸入住宅ですから、それなりの雰囲気を持つ家具を用意したいものです。建材も自然素材を多く使用し、屋内も広々として、木のぬくもりを感じさせる内装に合う家具やカーテン、また素敵な外観に合う庭造り等、気を使いたいところが結構あります。
さらにキッチンやバス、トイレなどが国産品の規格に合うかどうかも注意点です。家屋自体が長持ちしても、これらの屋内設備は住んでいるうちに修理したり新たなものにリフォームしたくなるかもしれません。このような設備も海外からの輸入品の場合、アフターメンテナンスに関しては補修部品や交換用の設備品の手配に時間がかかる場合がありますが、輸入住宅の普及でそれらの輸入も効率的になってきています。

4-2.輸入住宅の買い時と為替

輸入住宅の価格に影響するものは円高や円安による輸入建材の価格の変動と建築工事職人の人件費の変化です。
ある程度の相場変動はハウスメーカーがその価格差を吸収する形で、直接的に住宅価格に反映しない可能性もありますが、やはり吸収し切れない分は住宅の購入価格に影響するでしょう。
輸入住宅が普及し始めた初期には、その工程に不慣れだったり建築用のツールが対応できず工程が増えたりすることで人件費もかかりましたが、今では充分に対応できる状況です。
2010年辺りには1ドル80円のような超円高もありましたが、大きな流れで見ると1980年~1985年辺りの1ドル200円以上の時代から少しずつ円高になってきたといえるでしょう。
円高であればあるほど建材が安くなる可能性があり、為替動向によって円高になっているタイミングで建材を輸入する形がとれれば、それがもっともよい買い時であるのは間違いありません。

5.まとめ

輸入住宅の価格について述べてきました。
日本の為替は、2010年辺りの超円高からみると円安になっていますが、それでも1980年代の1ドル200円以上の相場からみると円高といえます。1980年代は輸入品も値段が高く、「輸入品=ぜいたく品」でした。
しかし、今では輸入品のほうがむしろ安い場合もある時代です。輸入住宅は建材を輸入しているから高いわけではなく、堅牢な造りと優れたデザイン性を持つ高性能住宅としての価格です。そして低金利の今、むしろお買い得といえるでしょう。
輸入住宅ならではの難しさも、家具選びや庭造り、アフターメンテナンス等ありますが、それでも優れたデザイン性と堅牢な造りと耐久性の高さを思えば、永年住む家として、また子供の世代にまで受け継ぐ家として検討する価値が充分にあります。

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