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2022.02.28

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断熱材の種類とは|繊維系、発泡系、それぞれのメリットや特徴について解説

家が寒くて仕方ない、そんなとき心強いのが「断熱材」を入れるリフォームです。断熱材は家を作るのに重要な素材であり、最近では断熱材をうまく使って高気密、高断熱の家が建てられています。

しかし、それぞれの住宅メーカーや工務店によって採用する断熱材は違います。予算や環境によって、使われる断熱材の材質や施工法も違うのです。ここではあまり知られていない断熱材の種類や特徴について詳しく解説します。

1.木造住宅の断熱工法は大きく2つある

家を建てるのに必要な断熱材ですが、その種類を見る前に戸建て住宅における断熱工法について見ていきましょう。木造住宅の断熱工法は「充填断熱(じゅうてんだんねつ)」と「外張り断熱」があり、工法によって使われる断熱材も変わってきます。

参照 https://www.logoshome.jp/blog/entry-20200219.html

1-1.内断熱の「充填断熱」

充填断熱(じゅうてんだんねつ)は、木造住宅において最も多く使われている工法です。簡単にいうと家の内側から断熱材を補強する工事であり、柱の間にシート状の断熱材を入れたり、液状の断熱材を吹き付けて行ったりします。

充填断熱で使われる断熱材は、グラスウールやロックウールと呼ばれる繊維系の断熱材が中心です。壁や屋根の内側の空間を利用するため、外から断熱する工法よりもコストが安く済む傾向にあります。

1-2.外断熱の「外張り断熱」

外張り断熱は、断熱材を柱や屋根などの構造材の外側に張り付ける方法です。家の外側から断熱材を補填することにより、木材の腐食を抑え、結露を防ぐといったメリットがあります。

使われる断熱材の種類はフェノールフォームやスチレンフォームなど、発泡プラスチック系が多いです。ただこちらの断熱法は専門家に頼まないと難しく、施工工程も多いため充填断熱に比べると料金は高くなります。

2.断熱材の種類は大きく3つに分けられる

現在日本で使われている断熱材の種類は大きく分けて以下の3つです。

「無機繊維系断熱材」

「木質繊維系断熱材」

「発泡プラスチック系断熱材」

このほかにも羊毛やコルクを使った天然素材系の断熱材もありますが、日本では価格が高いことからあまり流通していません。ここからは、主流断熱材である上記3つの種類について詳しく見ていきましょう。

2-1.無機繊維系断熱材の特徴やメリット

無機繊維系断熱材は、主にガラスなどを原料とした断熱材です。天井や床など幅広い箇所に利用でき、コストも比較的安い事から最も多く使われています。

無機繊維系断熱材のなかでも主流になっているのは「グラスウール」と呼ばれる断熱材です。ガラス繊維でできたこちらの断熱材は、火災に強くシロアリに強いといったメリットがあるうえ、価格が安いので多くの木造住宅に使われています。

また「ロックウール」は鉱物を主原料とした繊維質の断熱材であり、軽くて燃えにくいことから、こちらも多くの建築物に使われています。また吸音性も高いので、防音したい場所の断熱にも最適です。


 

2-2.木質繊維系断熱材の特徴、メリット

木質繊維系断熱材は、名前の通り木材などの自然素材が主な原料になっています。

代表的な名称は「セルロースファイバー」といい、これは古紙を再利用して作った断熱材です。古紙から作られていても防火性能が高く、結露対策にも優れているため、湿度が多い部屋にも最適です。またエコロジー資源で作られているうえ、シロアリをはじめとした害虫対策にも有効です。

セルロースファイバーは段ボールやおがくずといった原料が使われているため、エコな断熱材としても注目されています。ただこれだけ高性能な断熱材なので、グラスウールなどに比べると価格は高い傾向にあり、取り扱っている業者もあまり多くはありません。


 

2-3.発泡プラスチック系断熱材の特徴とメリット

発泡プラスチック系断熱材にはさまざまな種類がありますが、発泡スチロールと同じ性質のものや、ポリウレタン樹脂などが主な原料です。

代表的なものとして「硬質ウレタンフォーム」「フェノールフォーム」「ビーズ法ポリスチレンフォーム」などがあります。いずれも水に強く軽量であり、結露を防いでくれる役割も。ただほかの断熱材に比べると、熱には弱いという弱点もあります。

また「硬質ウレタンフォーム」は吹き付け工事ができるため、多くの現場でも使われています。断熱性能が高く加工もしやすいことから近年人気のある断熱材です。ただ火災が起きた時、有毒ガスが発生するリスクもあり、火災には十分気を付けなくてはならない素材です。


 

3.どの種類を選ぶ?断熱材の選び方におけるポイント

紹介している通り、断熱材には大きく3つのタイプがあり、その3つのなかにも多くの種類があります。もちろん断熱工法によって使える種類は違いがありますが、仮に「好きな断熱材を選んで施工できる」と言われたら、何を基準に選べばよいでしょうか。ここからは、断熱材を選ぶときのポイントについて紹介します。

3-1.燃えにくいかどうか

断熱材を選ぶ際重要視して欲しいのが「火災に強いか」という点です。

万が一家が火事にあっても、断熱材に耐火性能があれば、火が燃え広がるのを防ぐことができます。そして有毒ガスが発生するかどうかも確認しましょう。火事で人が亡くなるのは有毒ガスによる一酸化炭素中毒が主な原因です。

ポリウレタンは、軽くて断熱性が高いというメリットはあるものの、燃えやすいという弱点があります。また硬質ウレタンフォームは火災のときに有毒ガスが発生するデメリットもあります。

それに比べると無機繊維系断熱材のグラスウールやロックウールは燃えにくいです。ただ断熱性を比較すると、グラスウールやロックウール素材は、発泡プラスチック系断熱材にくらべやや劣るケースもあるでしょう。火に強いかを考えつつ、施工目的やコストに合わせ、素材を選んでいきましょう。

3-2.価格はどうか

断熱材は機能性が高ければ高いほど価格も上がっていきます。一概にどの断熱材が高いなどとは言い難いのですが、一般的に流通している値段を見ると、価格の目安は次のようになります。

価格が安い

   ↑

 

 

 

  ↓

価格が高い

グラスウール

ロックウール

押手ポリスチレンフォーム

ビーズ法ポリスチレンフォーム

ウレタンフォーム

フェノールフォーム

セルロースファイバー

市場に多く出回っているグラスウールは、施工がしやすい背景もあり安い断熱材として知られています。その反面、断熱性、防火性、防音などすべてにおいて性能が高いセルロースファイバーは、グラスウールに比べると4倍ほどコストが掛かるケースも。自分が掛けられるコストを考慮し、機能性も配慮して断熱材の種類を選びましょう。

3-3.肝心の断熱性能はどうか

断熱材を選ぶ目的は、もちろん家の断熱効果をアップさせるためです。そのため、より気密性が高く断熱効果が高い商品を選ぶのが大切です。

断熱性が高いかどうかを判断するには、「熱伝導率が低い」素材が良いです。熱伝導率が低い基準を考えて選ぶと、ポリスチレンフォームなどの発泡プラスチック系断熱材がもっとも最適です。次いでグラスウールやセルロースファイバーといった素材が選ばれます。

しかし断熱材は体感して比較することが難しいため、それほど大きな違いはないともいえます。たとえば寒いトタン屋根の場所に断熱材を入れれば、どの種類であっても以前に比べて温かいと感じます。つまりどの断熱材が一番温かいといったことはなく、設置する箇所や業者によって得意な断熱材の種類は違いがあるので、絶対にこの断熱材が良い、といった正解はないのです。

4.断熱材選びは業者と相談のうえ、納得のいく種類を選ぼう

断熱材にはいろいろな種類があり、一概にどれを選べば正解、といったことはありません。断熱性能が高くても防火機能が弱かったり、やや断熱性が弱くても防音性能が高かったりと、どの種類にも一長一短あります。

また正しく設置されているかによって、断熱性能は変わってきます。これから家を建てる、リフォームするといった場合は、直接現場に足を運び、断熱材が正しく施工されているかどうかチェックしてみると良いでしょう。予算や希望する性能を見極め、信用できる業者と相談のうえ、納得できる断熱材を選びましょう。

全体参照 https://rehome-navi.com/articles/2178

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