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2022.01.17

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新しい家にも必要?回り縁(まわりぶち)や幅木の役割とは 

家を建てる際、最初に予定していた予算をオーバーしてしまうことは多いです。そのとき「どこを削れるだろう」とあれこれ思い浮かべて頭を悩ませる人もたくさんいます。

そこで多くの人が着目するのが内装の回り縁(まわりぶち)幅木(はばき)です。これらは一見新しい家には必要なさそうに見えますが、部屋を作る際に大事な役割を担っています。今日は回り縁と幅木とは一体何か、詳しく紹介します。

1.回り縁(まわりぶち)とは

回り縁(まわりぶち)とは天井と壁の接する部分に取付けるものをいいます。漢字には二通りあり「廻り縁」と表記されることも多いです。回り縁は一般的に細い角材をいいますが、デザインによってはプラスチックで出来ているものもあります。回り縁をつけることにより、天井材と壁材をしっかり区切ることができます。

参照 https://www.lixil.co.jp/reform/yougo/kouhou/shitsunai/54.htm

1-1.壁と天井をキレイに見せる役割がある

回り縁は「見切り縁」とも呼ばれ、天井と壁の間をスッキリさせる役割があります。

素材自体はとても細い木材で作られていることが多いので、回り縁を付けたからといって耐震性が上がったり、家の強度が上がったりすることはありません。

しかし回り縁をつけることで天井と壁の境目がくっきりとし、部屋の印象が整います。回り縁をつけない天井と、そうでない天井では、つけていないほうが天井と壁の境目がぼやけてしまい、空間に圧迫感が出るケースも。部屋に奥行を出すためにも、回り縁は各部屋にしっかりと設置するのがおすすめです。

参照 https://kenzai-digest.com/circumference/

1-2.室内の雰囲気を整える

回り縁があると、各部屋にメリハリがつき、スッキリとした雰囲気を作ることができます。

例えば新しい部屋を探しているときも、気に入った部屋が素敵に見えるのは、廻り縁がその部屋の印象を引き締める効果があるからです。反対に廻り縁がない部屋の場合、壁と天井の境目が分からずボヤっとした印象になるケースも多いです。

また、回り縁は壁と天井の境目をしっかりと抑える役割もあります。例えばDIYで壁紙クロスを張り替えたとき、天井と壁の境目からクロスがはがれてしまうことは多いです。しかし廻り縁があればそのようなトラブルも防ぎ、クロスと天井の境目をしっかりと埋めてくれます。

2.幅木の役割とは

幅木(はばき)は、壁と床の境目に取り付けるものです。こちらも漢字は2種類あり「巾木」と表記されることも多いです。

回り縁が壁と天井の境目に取り付ける一方で、幅木は、壁と床に取り付けます。こちらも取り付けることで壁と床にできる隙間を隠し、部屋の見た目をスッキリさせる効果があります。

2-1.木材以外の幅木も人気

幅木は木材でできているものが多いですが、プラスチックを原料としたタイプや、水に強いビニール製のものもあります。使う目的によって品質の種類を変えられるのも魅力です。

例えば子供部屋をリフォームする際は、シンプルな木材の幅木を使い、部屋の印象をすっきりとさせます。また、キッチンなどの水回りをリフォームする際は、ビニール系の幅木を使って水分が侵入するのを防ぎ、カビなどのダメージを軽減させることもできます。

また幅木は床部分に設置するため、回り縁よりも目につきやすいです。そのため部屋の雰囲気や床の色に合わせた幅木が選ばれやすいです。例えばクッションフロアを使っているフローリングなら、同じ色のビニール系幅木を選ぶことで、部屋の中をスタイリッシュにまとめることができます。

参照 https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chumon/c_other/mawaribuchi/

2-2.掃除機などのダメージから壁を守る役割もある

幅木は壁と床をスッキリと区切る役割のほかにも、掃除機などのダメージから壁や床を守る役目があります。

私たちが普段何気なくかけている掃除機ですが、壁の側面に向けて掃除機をかけるとき、勢いよく掃除機をぶつけている人も多いのではないでしょうか。仮に幅木がない壁に勢いよく掃除機をぶつけてしまうと、その衝撃から壁に穴があくリスクもあります。

またスリッパなどで歩いていると、つい壁に足をぶつけてしまうことも多いでしょう。床の側面は思っている以上に日頃からダメージを受けやすいため、幅木がないとすぐ壁に穴が開くといった恐れもあります。

3.回り縁や幅木は新しい家にも必要か

家を建てたり、リフォームしたりするとき、予算オーバーになってしまうことは多いです。そんなとき、回り縁や幅木を削って予算を減らそうと思う人も少なくありません。

確かに回り縁や幅木は装飾のような木材であり、削ったからといって家の耐震性が悪くなるといったことはないでしょう。しかし本当に回り縁や幅木を設置しなくても良いのでしょうか。 

3-1.スキマを埋める役割があるため付けたほうが良い

回り縁や幅木には、共通した役割があります。それは、壁と天井、壁と床のスキマを埋めてくれる役割です。

先ほど DIY でクロスを張替えた時、どうしても天井や床部分から剥がれやすくなるため、回り縁や幅木を付けたほうが良いと紹介しました。しかしそれは素人が貼った壁紙だけではなく、職人さんが設置したものでも、天井とのスキマは生じやすいです。仮に壁紙が剥がれ天井や床に隙間ができると、そこからすきま風が入り込んだり、劣化が起きたりします。家全体を守るためにも、回り縁や幅木の設置は重要です。

また木造建築だけではなく鉄筋コンクリートでも同じことが言えます。マンションなどのコンクリート建築物は、コンクリートの上に天井や壁を貼り付けます。この際も回り縁や幅木がないと天井や床の間にスキマができてしまうため、やはり回り縁や幅木は設置したほうが良いです。

3-2.形状によって部屋の雰囲気も変わる

そして回り縁や幅木にはデザイン性があります。とくに天井部分につける回り縁は、部屋の雰囲気を大きく変えるほどのデザイン性があります。

例えばアンティーク調に模様が施された回り縁なら、殺風景な部屋の印象を明るく変え、一気に欧米のおしゃれな雰囲気にしてくれます。また、反対にシンプルな廻り縁や幅木を使えば、その部屋に置いた家具やインテリアの存在感をアップさせてくれるでしょう。

リフォームや新しい家でおしゃれに仕上げたいときこそ、 回り縁や幅木を使って部屋をコーディネートするのがおすすめです。

3-3.施工によっては回り縁が不要なケースもある

回り縁や幅木、このどちらかを削りたいといった場合は回り縁を設置しない選択肢もあります

紹介しているように、幅木は壁と床の間に設置し、掃除機などのダメージから壁を守る役割があります。そのため幅木がないと、生活している上で壁にダメージが生じてしまうため、基本的に幅木を設置しないという家はありません。

ただ回り縁の場合は、天井と壁の間に設置するため、基本的に触ったりダメージを与えたりすることはありません。予算を削りたい、色を統一させたいといった要望がある場合は、回り縁を設置しないケースもあります。とくに壁と天井を珪藻土で塗るといった場合は、回り縁を設置する必要はないため、工事が省かれることもあります。

まとめ 回り縁、幅木を使って部屋をスッキリさせよう

普段意識して見ることのない回り縁や幅木。しかし基本的にどの家にも設置されているものであり、この両者があることで部屋がスッキリし、壁のスキマを埋めてくれる役割もあります。

ちなみに回り縁、幅木とも、DIYで取り付けることが可能です。部屋の雰囲気を変えたい場合は、回り縁や幅木を使って天井と壁、床と壁のすみから見直してみてはどうでしょうか。

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