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2020.04.20

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寝室は2階にしたいけど、夏は暑くて… 快適な温度に近づけるには?

初夏から初秋にかけては、なるべくエアコンはつけずに網戸だけで夜を過ごすという方も、多いのではないでしょうか。

ただ、1階のように庭木の影もなく、直射日光が当たり続ける2階の屋根はびっくりするほど熱くなっています。屋根が熱されれば当然、室内の温度にも影響は出てくるでしょう。

少しでも快適な温度に近づけるためには、屋根の断熱が重要になってきます。今日は、2階の暑さをやわらげるための屋根断熱について詳しく紹介します。

INDEX

1.なぜ2階は暑いのか

一戸建ての家に住んでいると、2階以上の部屋がとても暑くなることがあります。特に、真夏の季節、窓を閉め切った2階の部屋は、気温が40°以上に達することもあるのです。まずはなぜ2階が暑くなってしまうのか、その原因について見ていきましょう。

1-1.輻射熱(ふくしゃねつ)による太陽光のせい

木造の2階は、太陽光で温められた輻射熱が原因で、非常に暑くなります。輻射熱とは簡単に言うと太陽光による放射熱であり、これにより天井裏が温められ、2階の部屋全体の温度が高くなってしまうのです。

しかも輻射熱で暖められた部屋は、夜になっても気温があまり下がりません。エアコンをつければある程度下げることができますが、輻射熱によって暖められた部屋を冷やすには、相当の電気代がかかります。

太陽光による輻射熱を防ぐには、2階の屋根に断熱材を設けるのが一番効率が良いです。この断熱材があるかないで、夏場の暑さにはだいぶ違いが出てくるでしょう。

参照https://realestate.yahoo.co.jp/knowledge/chiebukuro/detail/1344058573/

1-2.天井に断熱材がない

新築の戸建て住宅の多くには、2階の天井に断熱材が敷き詰められています。しかし、古い物件や、屋根の裏側がそのまま天井になっている部屋の場合は、断熱材が敷かれていないケースも多いです。

断熱材がない場合、太陽の輻射熱がそのまま部屋に直撃していると考えても良いでしょう

イメージとしては、真夏の太陽を素肌で浴びているのと、長袖を着て浴びているとの違いです。断熱材は太陽光を防ぐための、家の洋服であり、敷き詰めることにより家内部へのダメージを防いでくれます。

屋根の断熱強化については後述しますが、屋根の裏側がそのまま天井になっている場合は、すぐに断熱材を設置したほうが良いでしょう。

参照https://shumi-diy.com/2f-hot

1-3.ベランダの照り返しや風通しの悪さ

2階の部屋がとても暑くなってしまう理由として「風通しの悪さ」や「ベランダからの照り返し」があります。

2階に全く窓がない、という部屋はないでしょう。しかし、2階に換気扇がない、というケースは多いのではないでしょうか。換気扇は、窓を開けるよりも、強制的に部屋の空気の流れを作ってくれます。この換気扇があるかないかで、2階の気温はだいぶ変わるのです。意図的に空気の流れをつけることにより、2階の気温を下げることもできます。

そして2階にあるベランダがとても日当たり良く、コンクリートで出来ていて照り返しが強い、といった場合も、部屋はとても暑くなります。また、ベランダに限らず、1階の駐車場による車の照り返しにより、2階が暑くなるケースも多いです。

2.2階の暑さを解決するには 屋根断熱が一番

夏になると2階がとても暑くなり、夜に眠れなくなる、といった悩みは多いです。2階の暑さを解決するには、屋根断熱を施すのが一番効果的です。

屋根断熱は自分で施すには難しいのですが、施工内容によってやり方やコストには違いがあります。ここからは、屋根断熱の方法を3つに分けて見ていきましょう。

2-1.屋根断熱

屋根断熱の基本的な方法は、断熱材を屋根に取り付けるものです。色々な施工方法はあるものの、基本的には屋根の室内側に、断熱材を取り付けるのが一般的です。

屋根断熱で使われる断熱材は、ウール素材でできた綿のようなものを用いることが多いです。一見すると暖房器具のような温かさがあり、これにより夏場に涼しくなるのが信じられないこともあるでしょう。

しかし断熱材を屋根に施すことにより、輻射熱を吸収し、冷房の効きを良くしてくれます。また屋根断熱を施すと、冬場でも暖房効果がアップし、年間の光熱費を抑えられるというメリットがあります。 屋根の裏側がそのまま天井になる部屋の場合は、屋根の断熱強化をおススメします。

2-2.天井断熱

屋根断熱と似た方法として、天井に断熱材を取り付ける「天井断熱」があります。天井断熱の多くは、屋根裏に登り、その屋根裏の床に断熱材を敷き詰めるというイメージです。

屋根裏に登りやすい家であれば、 DIY として天井断熱を施すことも可能です。また、天井断熱の方が屋根断熱よりも施工をする範囲が狭いため、プロに頼んでも工事費用が安く済むというメリットがあるでしょう。

ただ天井断熱の場合、屋根断熱とは違い、2階の屋根全体を断熱材で覆うことはできません。あくまで屋根裏のスペースに断熱材を施すことになるので、2階の部屋すべてが涼しくなるとは限りません。

2-3.塗装での断熱

最後に紹介するのは「塗装」による屋根の断熱です 。塗装と言うと「家の外壁や屋根の色が剥げてきたので塗り直す」というイメージがあるかもしれません。

しかし外壁塗装の多くには、断熱効果があります。 中には紫外線を防ぎ、太陽光線の熱そのものを和らげるという、効果的な塗料も存在します。

ただ、塗装での断熱は、直接断熱材を施す施工に比べると断熱効果は低いです。見た目が綺麗になるというメリットはあるものの、屋根や壁を厚さ1 mm にも満たない塗料で覆うだけなので、劇的に暑さが軽減されるということは少ないでしょう。

2-4.屋根断熱のコストは

屋根断熱にかかる費用相場は、施工内容によって違いがあるものの、およそ10〜70万円程度です。以下は、断熱方法によって掛かる費用の目安です。

施工方法 1㎡辺りに掛かる費用 総工事費目安
天井断熱 4,000~8,000円 10~50万円
屋根断熱 3,000~7,000円 20~60万円
塗装断熱 3,000~6,000円 30~70万円

工事費は、その家の大きさや、どの素材を使って断熱をするかによってだいぶ変わってきます。塗装断熱の場合、屋根や外壁全てを塗りなおす場合は、総工事費用が100万円以上になることも多いでしょう。

また、工事によっては足場を組み立て、職人さんの数も増やさなくてはなりません。そのような場合は、さらにコストがかかることも覚えておきましょう。

3.自分でできる 2階の暑さ対策

2階の暑さ対策は、屋根断熱をはじめとした断熱材を取り入れるのが一番効果的です。しかし予算がなかったり、工事まではしたくない、といった場合はどうすれば良いでしょうか。ここからは自分でできる、2階の暑さ対策について紹介します。

3-1. 窓をあけ、空気の流れを作る

2階の暑さを軽減させるには、空気の流れをつくり、湿度の高い空気を外に押し出す方法があります。そのためには、まず窓を開けて、換気を良くすることが大切です

窓を開ける際には、一箇所だけの窓を開けるのではなく、数箇所の窓を開けて空気の流れをつくりましょう。また窓が小さかったり、開く窓が少なかったりする場合は、扇風機を外の外側に向けて付け、換気扇のような役割を出すのもおすすめです。

こうすることで湿度の高い空気を外に押し出すことができ、2階の温度が多少下がる効果があります。寝苦しい夜を解決するには、夕方以降窓を開け、換気をしておくのがおすすめです。

3-2.すだれやグリーンカーテンで光を遮断

2階の暑さを軽減させるには、部屋の空気を入れ替える他にも、光をなるべく取り入れない方法があります。しかし、光を入れたくないからといって、カーテンや雨戸を閉めてしまうと、窓を開けても風邪が通りません。

そんなときにおすすめなのは、窓にすだれやグリーンカーテンを設置することです。すだれは光を完全に遮断することなく、風を通してくれます。またヘチマなどのグリーンカーテンを設置することにより、見た目も涼しくなり、部屋の気温を下げる効果もあるでしょう。

このほかにも、外からの光を取り入れにくいレースカーテンを取り入れたり、ベランダにシェードを取り付ける方法もおすすめです。

4.まとめ

2階で涼しい部屋を作るには、屋根断熱を強化するのが一番です。太陽の熱を受けて熱がたまりやすい2階の部屋は、屋根断熱で暑さを遮断することができます。まずは家の屋根裏の構造がどうなっているのかを確かめ、予算などを検討しながら、自分の家にあった断熱方法を検討してみましょう。

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