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2019.08.22

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メンテナンスフリーは本当に手入れ不要!?適度な処理で天然素材の味わいを楽しもう

建築素材やエクステリアなどで、最近では「メンテナンスフリー」といった素材がよく売れています。確かに、こまめに手入れをしなくてはならないものより、メンテナンスフリーと呼ばれるもののほうが、修理などの手間が掛からず楽にみえるでしょう。

しかし、メンテナンスフリーと呼ばれる素材は、本当にメンテナンスが不要なのでしょうか。また、味わいのある素材や建築物などは、適度な修繕を繰り返しているからこそ、その素材の良さがわかるともいいます。ここでは、メンテナンスフリーに関する正しい情報と、建築物の味わいを表現してくれる天然木素材について詳しく紹介します。

INDEX

1.そもそもメンテナンスフリーとは何か

メンテナンスフリー、よく見聞きする言葉だと思います。その言葉の意味を検索すると

機械などで、整備・保守が不要なこと。
参照https://dictionary.goo.ne.jp/jn/218241/meaning/m0u/

とあります。非常に単純明快な意味ですが、注目すべきは「機械などで」と書かれていることです。私たちがよく目にするメンテナンスフリーのものは、住宅建材から車のバッテリーまで、じつにさまざまなものに書かれています。そうなると、ちょっと意味が変わってきそうです。

1-1.メンテナンスフリーはメンテナンスが不要という意味ではない

例えば、メンテナンスフリーといわれるものに「外壁」があります。昔の外壁は10年おきに塗装を施さないとペンキがボロボロとはがれてしまうことも多かったのですが、最近のメンテナンスフリーと呼ばれる外壁は、とても丈夫でこまめな手入れが不要なのです。

しかし、いくら丈夫な外壁とはいえ、生涯塗りなおさなくて良いというものはありません。日光の熱や雨風によるダメージで、経年劣化により必ずダメージを受けてしまいます。10年ごとの塗りなおしは不要であっても、きっと20年後にはメンテナンスが必要になるのです。つまり、私たちが身近に使っているメンテナンスフリーのものは、メンテナンスが不要という意味ではないのです

1-2.こんなにある!メンテナンスフリーと呼ばれている素材

ここからは、メンテナンスフリーと呼ばれているものを紹介します。そして、実際はどの程度で手入れが必要なのかも見ていきましょう。

1-2-1.サイディングボード

メンテナンスフリーと呼ばれている外壁塗装の代表である、サイディングボード。ペンキで外壁を塗るものとは違い、壁にサイディングを貼り合わせて外壁を守ります。塗装とは違うので、塗りなおしの必要がないという意味でメンテナンスフリーと呼ばれています。しかし実際は、サイディングの継ぎ目になるシーリング材の寿命が10年程度となっており、やはり10年周期でメンテナンスの必要があるのです。

1-2-2.外壁タイル

美しい模様を作り出す外壁タイルも、サイディングボードと同じようにメンテナンスフリーの外壁としてよく言われています。確かに、タイルは耐久性があり、傷や汚れにも強いです。しかし、こちらもタイル接着面の劣化を中心に、およそ10年程度で劣化していくでしょう。また、一枚はがれてしまうと次々にタイルが剥がれ落ちてしまうこともあり、メンテナンスは不可欠です。
参照https://gaiheki-com.com/cms/useful/post-612/

1-2-3.車のバッテリー

メンテナンスフリーでよく聞くものとして、車のバッテリーがあります。車のバッテリーは、車種や使い方にもよるものの、2年に1回交換が必要といったケースも多いでしょう。メンテナンスフリーのバッテリーなら、交換は必要ないのでしょうか。もちろん、そんなことはありません。通常のバッテリーよりかはメンテナンスの回数は少ないものの、どのようなバッテリーであっても経年劣化は避けられません。車検と同時に、適度なメンテナンスが必要です。

1-2-4.自転車

通勤や通学に多くの人が利用している自転車ですが、特にロードタイプと呼ばれている長距離用の自転車にはメンテナンスが欠かせません。空気、注油、ブレーキ交換といった点検は定期的に行わないと事故を起こす原因にもなります。そこで、自転車のなかにもメンテナンスフリーと呼ばれる商品が増えてきました。空気を入れる必要のない自転車、チェーンのない注油不要タイプなど、ある程度放置していても安全に自転車に乗れるという商品です。

しかし、雨に濡れてしまったり、長期間乗り続けていたりすると、メンテナンスは絶対に必要です。10年以上何のトラブルもなく乗り続けられるものはないと心得ておきましょう。これは自転車だけでなく、メンテナンスフリーと呼ばれる車やバイクも同じです。

1-3.結局、メンテナンスは必ず必要になる

残念ながら、メンテナンスフリーと呼ばれるもので、メンテナンスは絶対に不要、というものはないのです。短期間だけ使うならその可能性もありますが、長期間そのものを使うのであれば、コンスタントに手入れが必要になります。しかも、メンテナンスフリー商品は、通常の物より値段が高いことが多いです。それならば、はじめから手入れを必要とするものを安く購入し、メンテナンスをしながら味わいを出していくのはどうでしょうか。

2.天然木におけるメンテナンスフリーとは

ここからは、建築素材には欠かせない天然木を中心に見ていきましょう。天然木が使われている場所は、例えば室内なら床、天井の柱、ウッドデッキやエクステリアなどがあります。

しかし、味わいのある天然木をそのまま使ってしまうと、場所によっては白アリが発生したり、ひび割れが起こったりすることもあるでしょう。天然木のなかにはメンテナンスフリーと呼ばれる人工木もあります。それぞれの場所には、天然木と、メンテナンスフリーと呼ばれる人工木、どちらが良いのか見ていきましょう。

2-1.フローリング

フローリングに使う天然木は「無垢フローリング」と呼ばれ、人工木の場合は「複合フローリング」とも呼ばれています。

まず、無垢フローリングの良いところは、経年劣化とともに木本来の深みのある色合いに変化することも多く、味わいのある床になることです。年に2回ほどワックスをかける必要がありますが、複合フローリングでは出せない味わいを楽しむことができるでしょう。

無垢フローリングのデメリット、コストが高いことと、全く手入れをしないと傷ついたりゆがんだりする可能性もあることです。それでも外に設置するものではないので、フローリングの場合は天然木である無垢素材を利用するのも良いでしょう。
参照https://www.r-toolbox.jp/genre_guide/flooring/vol2/

2-2.雨風にさらされやすいウッドデッキ

ウッドデッキは多くの建築素材のなかでも、最も木の質感を楽しめるエクステリアです。こちらも天然素材と、人工木のどちらかを選ぶことができます。

しかし、ウッドデッキの場合は人工木がおすすめです。人工木は工業製品として売られているため、天然素材のような味わいはないという声も多いです。素材によっては、質感や色あいがいかにも人工的なものもあるでしょう。

それでも、ウッドデッキは基本的に外に置いてあることが多く、雨風にさらされることのダメージが大きいです。カビやひび割れ、そして何より恐ろしいのが白アリです。天然木の場合、白アリを予防する防腐剤も注入されていないこともあり、土台である家に白アリ被害が及ぶこともあります。人工木でもかなり自然に違い木材はあるので、ウッドデッキの場合は人工木を選ぶのがおススメです。

2-3.木材のエクステリア

木材を使ったエクステリアはたくさんありますが、特に目立つのが、門まわり・塀・フェンスといった玄関まわりのエクステリアです。基本的にこれらはウッドデッキと同じで、雨風にさらされてダメージを受けやすいものです。そのため、天然木で作られている商品は少なく、樹脂や合板などを使って人工的に作られたエクステリアが多いです。

しかし、植木鉢などを飾るウッドパーテーションなどは、天然素材のものを使うことにより味わいがでてきます。また、玄関の表札一部分だけに天然木素材を使うことにより、温かみのある印象になるでしょう。基本的に外で利用するエクステリアには人工木が多く使われますが、その一部に天然木を入れ込むことにより、味わいのある柔らかな雰囲気にさせることができます。

参照https://fuji-exterior.com/blog/tag/%E5%A4%A9%E7%84%B6%E6%9C%A8/

まとめ

どれだけメンテナンスフリーと呼ばれるものであっても、基本的には適度な手入れが必要です。また、味わいのある素材というのは、メンテナンス無しでは出てこないでしょう。

木、ガラス、鉄、タイルなど、昔から使われている素材は、基本的に手入れが欠かせません。お手入れ不要と言われているものでも、使い方が荒かったり、慢心して手入れをしなかったりすると、物は劣化していくのです。どの場所や素材であっても適度なメンテナンスを行い、味わいのある家に育てていきましょう。

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