新築住宅のアフターメンテナンスの範囲とセルフメンテナンスの目安

新築住宅を建てた後、長く大切に住むためにはアフターメンテナンスとセルフメンテナンスが欠かせません。適度にメンテナンスを行わないと、家はあっという間に古くなり、住むにも支障が出てしまうでしょう。

ただ、家のメンテナンスは業者に頼むだけでなく、自分で定期的に行うことも大切です。ここでは業者のメンテナンス責任ともいえる瑕疵担保保証や、セルフメンテナンスのタイミングの目安についてお話します。

1.住宅購入後はメンテナンスがとにかく重要

高い金額をかけて念願のマイホームを購入。しかし、真新しい状態というのはほんの数年です。マイホームは買った瞬間が大切なのではなく、美しく住みやすい環境を維持していくことが大切なのです。

まずは、売主であるハウスメーカーがどの程度メンテナンスを行ってくれるのか、そのキーワードにもなる瑕疵担保保証について見ていきましょう。

1-1.瑕疵(かし)担保保証とは

瑕疵担保保証とは、瑕疵による補修費用を保証してくれるサービスです。一般的な売買契約では、売主の瑕疵担保責任期間を引渡完了日から3カ月以内に設定することが多いようです。もし欠陥や不具合が見つかった場合は、売った後に大きな費用が発生することから、この補修費用等をまかなう瑕疵保証サービスを取り扱っている不動産会社もあります。
引用元https://www.home4u.jp/sell/juku/question/

例えば家を購入してまだ数か月しか経っていないのに、雨漏りが起きた場合。それはハウスメーカーが瑕疵担保保証を負い、雨漏りの修復費用を全額負担することになります。このほかにも地盤沈下やシロアリ、壁のひび割れなどが保証期間内に発生した場合は、瑕疵による補修費用を保証してもらえます。

1-1-1.基本的な保証は10年、基礎構造部分だけ

新築住宅には基本的に10年間の瑕疵担保保証がついています。ただし、保証となる対象は雨漏りと基本構造部分だけであり、外観が汚れてきたから直すとか、内装の劣化まで保証するといったことはありません。

またアフターサービスやメンテナンスには、住宅会社によって内容には違いがあります。例えば多くの住宅では新築から10年も経過すると、外壁がだいぶ汚れてきてしまいます。その外壁塗装のサービスをほぼ無料で行なっている業者もあれば、通常料金の半額でおこなっているというところもあるでしょう。サービス内容は期間や回数などが住宅会社によってまちまちなので、購入時にはしっかりと見比べる必要があります。

1-2.細かなところまでチェックしてくれる会社がおすすめ

アフターメンテナンスの体制がしっかりとしている会社なら安心して住むことができます。ただ、年数が経つにつれしっかりと調べてくれるかどうかも重要です。例えば、屋根の上の状態というのは住んでいる人には分かりません。そこを定期的に業者がしっかりと点検し、何がどうなっているのか具体的に説明してくれることが大切です。

メンテナンスの際にチェックすべき箇所としては、次のような場所があります。

外部 基礎部分・外壁の状態・屋根の状態・窓・玄関 など
内部 はりや軸組・壁・天井・床・建具・水回り・電気系統など

メンテナンスの際に、チェックシートなどを使ってしっかりと細かいところまで点検してくれる業者は安心です。家を購入する前は是非、アフターサービスがどのようになっているのかも確認しましょう。 

2.セルフメンテナンスも家を長持ちさせるポイント

家を購入した後、何か不都合があれば全て業者におまかせ、という人もいるのではないでしょうか。家が長持ちできるかどうかは自分で行うセルフメンテナンスが非常に重要です

例えば庭に木を植えた場合、伸びてきた枝を業者に切ってもらう方法もありますが、メンテナンスも兼ねて自分で手入れをするのがおすすめです。普段はなかなか見ることのない庭の隅々を確認することで、壁に亀裂が入っていたり、色の劣化を発見したりすることができるでしょう。家のメンテナンスは業者に頼んだ方がスピーディーで綺麗に仕上がることが多いのですが、自分でやることにより家の状態をしっかりと把握することもできます。

2-1.自分でできるメンテナンスとは?

自分でできる家のメンテナンスとは、日々の細かな手入れが中心になります。例えば一戸建ての場合2階には雨樋(あまどい)がついているでしょう。 雨樋は名前の通り雨が降った時に、スムーズに1回で排出してくれる役割があります。

しかし風が強い日に周りの木々から葉っぱが舞い込み、雨樋が詰まってしまうことがあります。これを放っておくと雨樋が痛む原因にもなり、雨水がうまく排出されないことから雨漏りなどの原因にもなります。そこで「台風の後は雨樋をチェックする」といった行動を覚えておけば、雨漏りのリスクは軽減され、家は長持ちするでしょう。

この他にも水回りは掃除しながら水漏れがないかをチェックしたり、家の風通しを良くしてカビを防いだりすることが、自分でできるメンテナンスです。

3.長年における家のメンテナンス計画を立てよう

家は徐々に劣化するものであり、長期間に及ぶメンテナンスが必要です。例えば外壁塗装などは毎年塗り替える必要はありません。およそ10年に1度塗り替えることが基本なので、確認作業を行うのは5年に1回ほどのペースでも良いのです 。

3-1.年ごとのセルフチェックの目安

以下は、年ごとにおける家のセルフチェック項目です。

1年ごと キッチンやお風呂トイレなどの水回りに水漏れなどが生じていないか
電気や照明器具の確認
2年から3年 玄関建具のチェック、窓、サッシ、雨戸
3年から5年 外壁の確認
4年から6年 基礎や土台、屋根の確認
10年から12年 壁や天井、フローリングや畳
10年から15年 梁や枠組み

セルフチェック項目はあくまで状態を確認することが大切であり、その年数が来たらすぐにリフォームする、ということではありません。

例えばフローリングや畳は、10年~12年が経過したら状態をチェックすることが大切です。多くの場合は傷ついたり汚れが激しかったりするでしょう。それでも大きな欠損やカビといったトラブルがなければ、もう少し使い続けても大丈夫です。

3-2.1年における掃除計画

セルフメンテナンスは、1年に1度大掃除のようにやる方法もありますが、日頃からしっかりと家の状態を把握しておくことが大切です。そのためには、次のように月ごとに家のメンテナンスを行うのが良いでしょう。

1月 年のはじめとして大まかな家のお手入れ計画を立てる
消火器の準備、メンテナンス
2月 暖房による部屋の結露に注意する
水道管の凍結防止
3月 雪解け後に掃除をしっかりする
冬の間に傷んだ場所はないか家全体を点検する
暖房器具をお手入れ
4月 本格的に雑草が生える前に抜いておく
シロアリはいないかチェックする
5月 定期的に草刈りを行う
排水溝の掃除や雨樋の確認
庭に木がある場合は虫が出てくる時期なので殺虫剤などの散布をする (大掃除)
6月 下駄箱やクローゼットに除湿剤のセット
お風呂のカビ予防
なるべく窓を開けて部屋全体に空気を流しておく
7月 外壁塗装には最適な時期
網戸の点検と取り付け
草刈りを行う
8月 台風に備える
排水溝や屋根雨樋などの点検をする
9月 網戸や窓をしっかり拭く
エアコンなどの掃除
10月 台風や大雨で傷んだ箇所の点検
落ち葉を除去する (大掃除)
11月 暖房器具の準備
寒さに備えた対策をする
12月 凍結や雪害に備える
シャベルなど雪かきの準備も

通常12月は大掃除の時期なのですが、このところ大掃除は真冬にやるものではないという意見が多く見られます。大掃除におすすめなのが5月のゴールデンウィークや、秋の長期休み期間です。この時期は動きやすい季節であり、湿度も低いため思い切り窓を開けて掃除することをができます。動きやすい時期に大掃除を行い、そのついでに家の外壁や屋根などをチェックするのも良いでしょう。 

4.まとめ

家を長持ちさせるには、専門家に依頼することだけに頼らず、自分たちで行うセルフメンテナンスが重要です。天気の良い日は窓をあけて換気をしたり、壁が汚れたらこまめに拭いたり。毎日家のお手入れをすることが、家を美しく機能的にさせるポイントです。

ただ、屋根や壁といった大がかりなメンテナンスはプロの力が必要です。そのためにはアフターサービスもしっかりしている業者を見極めたうえで、理想の家を購入しましょう。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう