設計前に知っておきたい 仏壇と神棚の置き方のルール

核家族が増えたせいもあり、家の中に大きな仏壇や、神棚を置く家はずいぶん減りました。なかには実家で仏壇を両親が守っている、というケースもあるでしょう。しかし、今現在は仏壇は置いていなくても、将来様々な理由で仏壇や神棚が必要になるとも限りません。

家を建てることが決まったら、先を見据えた間取りを考えておいた方がよいかもしれません。今日は、仏壇や神棚を設置する際のルールなどについて詳しく紹介します。

1.神棚と仏壇の違い

まず分かりにくいのが「神棚」と「仏壇」の違いです。二つとも日本古来の家には多く備えられているものですが、どちらがどういった意味でまつられているのか、分からない人も多いでしょう。まずは、両方について詳しく見ていきましょう。

1-1.神棚とは

神棚とは、簡単にいうと「厄除けのための神様をあがめる場所」です。神棚にまつる神札の種類としては、天照大御神様、氏神様、崇拝神社の神様などの種類があります。

一応拝み方の方法も決まっています。基本的には「二拝二拍手一拝」の作法で拝みます。ただ、朝起きてから神棚に向かって手を叩き、一日の安全を祈願している人も多いでしょう。その人の拝み方やライフスタイルに合わせて拝むのことが良いとされています。

神棚の目的としては、朝は今日一日の無事をお願いし、夜は今日一日無事に過ごせたことを感謝します。そのため、自宅ではなく、従業員が無事に過ごせるよう祈願するため、事務所などに神棚を設置する人も多いです。

参照https://butudan-ec.minrevi.jp/knowledge/butudan-kamidana/

1-2.仏壇とは

仏壇はご先祖様を敬うためのお位牌になります。神棚は神様に対して一日の無事をお願いすることになりますが、仏壇の場合はご先祖様に日々の感謝をし、敬うための場所です。分かりやすくいうと、仏壇があることにより、家の中にお寺のスペースがあるということになります。

仏壇の場合も、基本的な拝み方があります。まずはおりんを鳴らし、その後手のひらを合わせて拝むのが一般的です。朝食の前と夕食の後、1日2回拝むことが多いでしょう。その際、仏様にお膳を添えるとして、朝食や夕食を少量ずつ仏壇の前にお供えすることも多いです。

1-3.神棚と仏壇を同じ部屋にしてはいけない?

よく聞くのは「神棚と仏壇を同じ部屋にしてはいけない」という考えです。しかし、これには明確なルールがなく、神棚と仏壇を同じ部屋に安置しても、基本的に問題はないのです。

一昔前の住宅では、仏間が設置されている家がほとんどでした。しかしフローリングが中心となっている現在、わざわざ仏間がある部屋というのは少なくなっています。そのため、神棚も仏壇も、リビングを中心に置かれるケースは増えています。向かい合わせに置くのは避けた方が良いですが、同じ部屋に置くことにより、どちらにも手を合わせやすくなるというメリットがあります。

2.神棚、仏壇、ともに厳しいルールはない

神棚や仏壇は、神様や祖先を敬うためのものですから、厳密なルールが存在するようにも見えます。暗い場所に置いてはいけない、水回りを避けるといったイメージはありますが、「絶対にそこに置いてはいけない」ということはありません。

特に狭小住宅の場合は、それらのルールを徹底して守ると、神棚や仏壇が置けなくなってしまうこともあるでしょう。そのため「なるべく避けるようにする」という心構えを持ったうえで、神棚や仏壇を置く際のルールを確認していきましょう。

2-1.神棚を置く際のルール

神棚を置く場合は、なるべく次のようなことを心がけましょう

  • 天井の近くに設ける
  • 南か東方面に向ける
  • 明るくて清潔な場所に設置する
  • 自分が見上げる場所に置く 

神棚の場合は、神棚自体が南か東方面に向かうように置くため、北側に設置しても良いということになります。

明るくて清潔な場所に設置するということは、家族や人が集まるような賑やかな場所です。そのため、リビングに設置するのが最も適していると言えるでしょう。

また、神様は不浄を好まないと言われています。油汚れが目立つキッチンや、トイレやお風呂などの水回りは避けた方が良いです。

2-2.仏壇のルール

仏壇を置く際は、次のようなことを心がけましょう

  • 東向きが基本であり北には向けない
  • 仏壇の上には何も置かない 
  • 仏間に置くのが基本だが、ない場合は人が集まりやすい場所に置く

仏壇の上には何も置かないのがルールです。しかし部屋が狭く、どうしても上にキャビネットなどがある場合は、「天」「雲」「空」といった文字を書いた紙を、天井に張る方法もあります。

仏間がない場合は、人が集まるリビングや、お参りがしやすい床の間に安置する方法がおすすめです。 

2-3.向かい合わせに置くのはやめよう

仏壇と神棚は同じ部屋に置いても構いませんが、これらを向かい合わせに置くのは避けた方が良いでしょう。

例えば神棚を北側に置き、もう一方の仏壇を南側に置いたとします。そうすると、神棚に手を合わせる際には仏壇の方にお尻を向けることになり、仏壇を拝む際には神棚にお尻を向けることになってしまいます。

神様や仏様に対してお尻を向ける行為は大変失礼にあたります。一つの部屋に両方を設置するのはかまわないのですが、向かい合わせで設置することだけは避けるようにしましょう。 

2-4.仏壇、神棚の設計は事前に伝えておこう

これから家を建てたり、マンションをリフォームしたりする場合、建設業者に仏壇や神棚を配置することをきちんと伝えておきましょう。

仏壇や神棚は、大きさやデザインによっては既存の家に簡単に置けるタイプもあります。しかし、昔ながらの仏壇や神棚を移動してくるといった場合、それ専用のスペースを設ける必要があります。特に、神棚は上部にある程度のスペースを設置する必要があるため、建築中に考慮しなくてはなりません。

大きめの神棚や仏壇を家に入れる際には、建設中からそれらの場所を設定する必要があります。

2-5.地域や宗教によってルールは異なる場合がある

仏壇や神棚を設置するには、地域や宗派によって置き場所や祀り方にルールがあります。多くの場合は先祖のやり方に沿って祀れば、問題はありません。

ただ、神棚も仏壇も「実家から移動させる」といった場合には注意が必要です。仏壇の場合、移動するにあたっては「魂を抜く」行為が必要であるとされ、お坊さんに供養をお願いします。

また、神棚を移動させたり、新築の家に初めて神棚を設置したりする場合も、神主さんからの祈祷が必要です。お祓いや供養の方法は宗派や地域により違いがあるので、神札のルールに従うようにしましょう。

3.現代的な神棚や仏壇とは

神棚や仏壇と聞くと、仰々しく、大きくて狭い部屋には入らないといったイメージもあります。しかし、最近では狭い家でも神棚や仏壇を置けるよう、さまざまなデザインが増えてきました。最後に、近代化されている神棚や仏壇について見ていきましょう。

3-1.モダンなデザインの神棚も人気

昭和の時代にあるような神棚の場合、一般的には奥行きが一尺六寸と言われており、幅が約1m10cm 、奥行きは50cmほど必要でした。そのようなスペースを現代の家庭に置くのは難しいでしょう。

そのため最近の神棚は、簡単に壁掛けできるタイプが増えてきました。仰々しく天井部分に飾るというより、花を生けるようなデザインになっており、モダンタイプの神棚が増えているのです。大きさも幅は30cm程度のものが多く、場所を取らない利点があります。

取り付け方法も、ピンやビスで設置ができ、専門業者を呼ばず自分で取り付けることができます。インテリアとして楽しむこともできるので、年始に購入した破魔矢を置いたり、宝くじを買った際に置いたりと、神棚を気軽に毎日の生活に活用することもできるでしょう

参照https://item.rakuten.co.jp/kamidana56/t150sowh/?gclid=CjwKCAjwwMn1BRAUEiwAZ_jnEnJk1kTAypU5aQBb_sfUHECFknHp9wMSw5qZI8VVgK3oTsTEHwq-1RoCYfUQAvD_BwE&scid=af_pc_etc&sc2id=af_113_0_10001868

3-2.スリム型仏壇が人気

仏壇に置いても、昔のものと比べると非常にコンパクトな商品が出るようになりました。一人暮らしの部屋でも気軽に置くことができるよう、ノートパソコンのようなサイズの仏壇が人気になっています

家具の色に合わせて色が選べるタイプや、インテリアとして見ることもできるガラスタイプなどもあります。仏壇は神棚よりも将来置く必要が出てくることも考えられるので、いまからどのような仏壇があるのか確認しておくのも良いでしょう。

参照https://1-butsudan.jp/

まとめ

神棚や仏壇は、我が家にはないので関係ない、そう思う人もいるかもしれません。しかし、神棚や仏壇があることにより、日々の無事を祈願し、感謝の気持ちを忘れないこともできるでしょう。そういう点では、神棚や仏壇があった方が、心の平穏を保つことにもつながります。

難しそうに見える神棚や仏壇のルールですが、実はそうでもありません。最近ではコンパクトな神棚や仏壇が増えているので、自分が拝みやすい場所に設置し、気持ちを新たにしてみるのもおすすめです。

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